α7RⅢを海外に持ち出すときの三脚考 〜軽さと安定を求めて〜
皆さま、こんにちは。Santos です。
α7RⅢのコンパクトさは、海外取材時にその威力を大きく感じられるはず、と今からワクワクしております。というのも、2017年には海外取材ではα7RⅡ、α7SⅡ、そしてLeica SL を海外には持ち出しましたが、その機動力とコンパクトの恩恵を得て、いい仕事ができたと思います。
海外取材時にいつも迷うのが「三脚をどうするか」ということ。海外取材ではワンマンでは荷物量にかなりの制限があります。荷物として預けるときの重量制限も考えねばならず、現地移動時の機動力をふくめ、セレクトが難しいところです。
(香港にてARRI 取材時の様子。ドイツメーカー取材でしたので、Leica SL でインタビューシューティング。)
今年の年始に銀一さんのshopに訪れたとき、在庫処分で売ってた三脚が目に飛び込んできたんです。Gitzo のシステマティック三脚 GT2542S です。
カーボンタイプの4段で、主にはスチール用の三脚です。が、しかし、この三脚はアクセサリーの組み替えができるタイプになっており、センター部のパーツを 75mm ボールに工具もなしに交換でき、ビデオ対応させることができちゃうんです。
たたんだ状態で全長が 55.7cm と非常にコンパクト。これなら機材フライトトロリーに入れて、荷物預けができるサイズ。そして、本体重量も約 1.8 kgということで非常に軽い。それでいて、対荷重は 25kg と十分、全高は 130cm とやや低いもののヘッドを装着としてアイポイントはおおむね 150〜155cm 程になるため、海外取材時であれば許容範囲内。
ヘッドを何にするかによりますが、トータル 4kg 程度でしっかりとした三脚を海外にワンマンでも持っていけるな、という考えに至りまして、即ゲットいたしました。しかも、セールだったので通常の半額近い金額でゲット!!年始早々ついてました!!
また、専用の75mmハーフボール GS3321V75 の在庫を調べてもらったところ、メーカー在庫が1個しかないということで、これも即注文。1週間ほど前にゲット。
こんな感じのパーツ。作りがよく、精度感を感じる表面処理です。
通常は Sachtler システムFSB6 SLMCF を使用しているので、とりあえず FSB6 ヘッドを装着してみました。ヘッドが約 2kg なので総重量は約 3.8kg に 。
システムFSB6 SLMCF の総重量が 約 5.1 kgなので、1.3kg の減量であります。今はまだ持ってはいませんが、Sachtler の ACE M ヘッドでもペイロードとしてはα7RⅢなら良さそうではあるので、それなら本体重量が 約1.7kgなので、システム重量といて3.5kg も狙えそうです。
(ACE M カーボン/ミッドスプレッダ のタイプなら総重量 3.9kg だが、運搬寸法が 86cm、ヘッドをバラしたとしても 70cm程度になるので長くなってしまう)
期待した通り、ボール部分の水平出し時のスムースな動き、Sachtler の75mmボールとの相性も良さそうです。
ローアングルもそこそこできちゃいます。FSB6 のクランプがバータイプになっているので、これをショートタイプのボールクランプに変えれば、かなりのローアングルも可能になりそうです。
まだ本番には投入していないので、近々、国内現場へ持ち込んで使用してみようと思います。
今年もまた何度か海外取材に出る予定のため、いまから楽しみであります。
Sachtler FSB - 6カーボン三脚システムwith fsb-6流体ヘッド、2-stage三脚、中型車Spreader、パッド入りケース、サポート13.2?LBS
- 出版社/メーカー: Sachtler
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