SONY α7RⅢ で動画+写真 の仕事をこなすコツ vol.28 〜 Cine系アクセサリーを使ってみよう【ディオプター】 〜
皆さま、こんにちは。Santos です。
ZEISS Otus のフロントリングの装着によって、Cine系アクセサリが使えるようにせっかくなっているので、そうしたアクセサリのご紹介ということで、今回は 95mm径のディオプターをご紹介します。
ディオプターとは、いわゆる「接写フィルタ」や「プロクサー」と呼ばれるもの。
一般的には「フィルター形式のクローズアップフィルタ」では絵が甘くなって使えたもんじゃない、というイメージがあると思うのですが、シネマ用のものがリリースされておりそれは全く異なるほど優秀な特性を持っています。
ワタクシは ZEISS 製の95mm径 Digi Diopter を使っています。+0.5, +1.0, +2.0 の3種類がありますが、そのうちの +1.0, +2.0 を購入するに至りました。ちなみに、ARRI 製の Master Diopter と物としては同じもので、マスタープライム用なので径がより大きいという違いのみです。
マクロレンズがあればいい、と言えばそれまでかもしれないのですが、「Otusの持つレンズ特性をそのまま活かしてマクロ撮影がしたい」というワガママなワタクシ。ということで、シネマ用のディオプターにたどり着いたということであります。
ZEISS製以外には、LEICA製のディオプタ「cine macrolux」もリリースされておりますが、品質的にはどちらも同じぐらい高精度なものです。
( LEICA cine macrolux )
超高精度なクローズアップレンズと考えれば良いので、レンズの焦点距離が長ければ長いほどディオプターの効果が強くなります。後玉径および前玉径が共に95mmとなっており、ディオプター本体に連結して重ねて使えます。
「重ねると絵がホワホワになってしまうのでは?」という心配が当然ながらあるわけですが、実際のところ3枚程度までなら実用域かと感じます。
ディオプター装着でのそれぞれの撮影サンプルをアップしておきます。
( Otus 85mm 最近接撮影 )
( Otus 85mm + Zeiss Digi Diopter +1.0 装着 )
( Otus 85mm + Zeiss Digi Diopter +2.0 装着 )
( Otus 85mm + Zeiss Digi Diopter +1.0 & +2.0 = +3.0 の重ね装着 )
いかがでしたでしょうか?
シネマ系アクセサリーは陳腐化することのない投資効果の高いアイテムが多く、丁寧に使えば一生物であります。
また、このディオプターは各社レンタル会社でも1日3000〜4000円/枚 程度で借りられるので、興味のある方はレンタルして使用するのも良いかと思います。
それではまた!!